HOME探偵事件簿>浮気調査相談事例03

探偵事件簿:
浮気調査相談事例03

「同窓会」47歳男性

子供に恵まれなかった私達夫婦は、結婚して25年、今でも恋人同士のような関係を続けている。続けているつもりだった。
毎年2回、夫婦それぞれの誕生日を挟んで海外旅行に出掛け、共通の趣味のテニススクールにも一緒に通っていた。

ある日、妻が「今月末に高校の時の同窓会があるの。久しぶりのメンバーだから実家に2泊してきてもいい?」と言い出す。
九州出身の妻、結婚してからゆっくり 地元へ帰省させてあげることもなかったなと、快諾。服も新調し、嬉しそうな妻を見ているのが自分のことのように嬉しかった。

機嫌よく出掛けた妻を見送り、3日間の独身生活。急に家が広くなったような気がして落ち着かなかった。妻の帰宅が待ち遠しかった。
妻は予定通り3日目の夕方に帰宅した。私の好物の有名店の辛子明太子を土産に。

久しぶりに実家に帰省した妻が、「最近、お母さんが膝が悪くて家事が出来ないようなの。月に一回手伝いに行ってもいいかな」と言い出す。私は妻のお母さん はどうも苦手で年一回、妻と一緒に帰省するときもなるべく短い日程で滞在するようにしていた。
勿論妻の唯一の親なわけだから快諾。毎回2泊の約束で。
妻が帰省しているときは残業や接待、部下を連れて飲みに出掛けたりと、帰宅時間をなるべく遅くする努力をした。ひっそりした家に帰る時間を遅くするために、誰もいない我が家にひとりでいる時間を短くするために。

妻が定期的に帰省するようになって半年、私が1週間の海外出張がはいった。妻に告げると、「一人でいると寂しいから、実家に帰ろうかな。」
同窓会を機に、妻の実家への帰省頻度が増えていく。お母さんが具合が悪いのでは仕方ないと考えていた。私が出張から戻る日程に合わせて戻るという妻。
いつもどおりに何も気にせず出張に出た私。出張先から妻に電話することは今までなかった。勿論今回も。

出張を終え、帰宅。家は照明も点かずひっそりとしていた。「まだ帰ってないのか」そんな程度の考えしか浮かばなかった。玄関を開け、スーツケースを引きずりながらクローゼットへ。開けて呆然。妻の服、バッグ全てがない。「あいつ、どれだけ大きなバッグで出掛けたんだろう」そんな馬鹿な考えしか沸かず。
着替えを終え、リビングで驚愕。テーブルの上に置かれた離婚届けと結婚指輪。メモで一言。「探さないでください。書類は提出しておいてください」
全く想定外の出来事に何をしたらよいのか。土産で買ってきた菓子を食べ、ビールを飲んで落ち着くように努力した。
落ち着きなど取り戻せるわけもなく、とりあえず妻の実家に電話。電話先のお母さんは妻の居所を知るどころか、同窓会で帰省して以降、一度も実家には来ていないと。膝が悪いどころか、毎日のゲートボールが楽しくて仕方ないと。

「男」 と閃いた。ただ、それが何処の誰だか見当もつかない。妻が男と出会う場。妻の異変から想定すれば同窓会だ。妻の地元の友人など、誰一人連絡先も知らない。 途方に暮れた私に一筋の光。
興信所に依頼して、まず妻の同級生の情報を調べてもらおう。そして妻の居所も探してもらおう。

興信所からの連絡を受け、報告を聞きに行く。
差出された写真には幸せそうな笑顔で写る妻と男。
調査結果、男は妻の同級生でバツイチ。しかも、高校時代、妻とこの男は恋人同士だったそうだ。写真の妻を見ると涙が止まらなかった。私達の25年間はこんな簡単に壊されてしまうのだろうか。
興信所には妻の様子を定期的に見てもらう依頼をし、都度報告をもらっている。離婚届はまだ出していない。妻がいつか戻ってきてくれると信じて。

←探偵事件簿一覧ページへ戻る

無料相談専用フリーダイヤル:0120-588-287 無料相談専用フリーダイヤル:0120-588-287