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探偵事件簿:
詐欺被害相談事例03

「見えない家族」55歳男性

仕事帰りに、同僚数人と仕事場近くの韓国人スナックに行きました。
そこで接客してくれたリンちゃん。愛嬌があり、気配りが出来る子でした。
すっかり打ち解け、週に2回は通うようになりました。自分の娘と同い年ということもあり、色々と相談に乗ってあげる関係になりました。男女の関係には発展しませんでした。

住んでいた古いアパートから、広くはないけど、きれいなワンルームマンションに引越しさせ、家財道具も一式揃えてあげました。リンちゃんの喜ぶ顔が見たくて頑張ってしまいました。
お店近くの大学に通いながらスナックで働く彼女の生活費のサポートもするようになってしまいました。「少しお金が足りない」という言葉に、ついつい協力してしまったんです。

ある週末、「一緒に食事に行こう」と誘われました。はじめてのことでした。
待ち合わせの場所でリンちゃんを見つけると、どことなく元気がない。
食事をすませ、家に送ろうと車に向かうと、リンちゃんが泣き出しました。「韓国のお母さんが具合が悪くて手術を受けなければならないけど、お金が足りない。今の店を辞めて風俗で働かなきゃいけない。」
彼女にそんなことさせるわけにもいかず、手術費として400万円を貸しました。返ってこなくてもいいと覚悟を決めていました。リンちゃんが笑顔でいられれば。

翌週、スナックに行くと、ママからリンちゃんは辞めたと聞かされました。動転した私は、リンちゃんは風俗店で働き出したのかと思ってしまいました。その足でマンションに向かいましたが、部屋はもぬけの殻。買い与えた家財道具も全て無くなっていました。
ここでやっと気づいたんです。騙されたと。彼女のためにつぎ込んだお金は1000万円を超えていました。勿論貯金はなくなり、借金までして。
ママを問いただしても、彼女の居場所は知らないと言い張ります。通っていた大学も嘘、勿論韓国にいるお母さんの情報もありません。全く手がかりがないのです。
唯一の連絡手段だった携帯電話は、調べてもらった結果、都内に住む男性が売った他人名義の携帯電話と判明。リンちゃんは私の貸したお金、買い与えた物と共に消えてしまいました。

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