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探偵事件簿:
個人信用調査相談例03

「近づく女」31歳男性

当時私はアパレル会社に勤務しており、婚約者もいました。
翌月には有休を使い、北海道の彼女の実家に挨拶に行くこともあり、毎日残業をして仕事をこなしていました。

ある日のことです、夜遅く自宅マンションに帰宅すると、玄関の前に20代後半位の女性が立っていました。
地味な感じのごく普通の女性で、こんな遅くに何の用かと声をかけようとすると、女性はすぐに私の前から走り去っていきました。
そのときは訪ねる部屋を間違えたのかと思い、気にも留めていませんでした。

翌日、会社から自宅マンションに帰ってくると自室のドアノブにスーパーの買い物袋がぶらさがっており、中には夕飯のおかずと果物が入っていました。
私はてっきり婚約者からと思い、部屋に入りすぐに食べました。
ところが寝る前に婚約者に電話をし、食事のお礼を言うと、彼女は知らないと言うのです。
最初はとぼけているのかと思ったのですが、どうやら本当に知らないようなのです。
そのとき、ふと昨日の女性のことを思い出しました。
そのことを彼女に話そうとしましたが、変に疑われてしまうのでは?と思い、あの女性が誰かの部屋と勘違いをしていると自分に言い聞かせることにしました。

ところが次の日も同じように夕食がドアノブにぶらさがっているのです。しかも手紙まで入っていました。驚くことに手紙は私宛に書かれたものでした。
あの女性は間違ったのではなく、私のところに来ていたのです。
しかし女性がいったいどこの誰なのかもわかりません。私は気味が悪くなり、迷惑なのでやめてくれと書き、ぶらさがっていた袋の中に入れておきました。
翌朝家を出ると袋は無くなっていました。

何日かが過ぎ、そんな事も忘れかけていた矢先です。仕事を終え自宅近くの駅に着くと改札にあの女性がいたのです。
私が気づかないふりをして横を通り過ぎようとすると、「好きです」と言ったのが聞こえました。私は怖くなり走って家まで帰りました。
それからというもの毎日のように、自宅前や駅の改札口であの女性が私を待ち受けている日々が続きました。

警察にも相談し、来てもらいましたが警察が来るときに限って彼女は現れないのです。
友人にも相談しましたが、相手にしなければいつか収まるだろうと言われました。
仕方なくしばらく我慢していると、願いが通じたのか、彼女はぱったりと姿を見せなくなったのです。
私は彼女が諦めてくれたものと思い胸をなでおろしました。

しかし、そう思えたのもほんのつかの間でした。
例の女性は私から婚約者に標的を変えていたのです。私に対して行った行為に加え、彼女の家の周りや勤務先に卑猥な合成写真や罵詈雑言を書いた文書をばら撒いたり、ついには混雑する駅の階段で背中を押されたりすることもあるらしいのです。
彼女はすっかり怯えて半ばノイローゼのような状態になりました。
彼女に事情を話し、一時実家に戻ってもらうと、またしても女性の矛先は私に向き、攻撃が始まったのです。
女性の行為はとどまることをせず、私の勤務先や取引先にまで怪文書が届くようになりました。
ついに会社からも自宅謹慎を言い渡され、彼女からは別れを告げられ、途方に暮れていました。もちろんその間も女性の嫌がらせは続くばかりです。

このままではいけないと思い、いろいろ調べていくと一社の興信所にたどり着きました。
私はすぐにあの女を調べてもらい、女性が私に嫌がらせをしている証拠を取ってもらいました。
その後担当の方に女性と話してもらい、二度と近づかないとの誓約書を交わしてもらいました。
後でわかったことですが、女性は取引先の社員だったらしく、数年前の飲み会の際に酔った勢いで私が口説いていたらしいのです。
身から出たさびとはいえ、あまりにも失ったものは大きかったです。

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