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探偵事件簿:
結婚調査相談事例04

「親族の確執」50歳女性

私には息子が二人おります。長男の三郎は家庭を持ち、私たち夫婦と同居しており、次男の二郎にも婚約者がおり、長男同様幸せな家庭を築くはずでした。

名古屋に就職した二郎が2年前に帰省したとき合わせたいと紹介されたのが希美さんでした。まだ高校を卒業して間もないらしいのですが、二郎の勤務先にバイトで来ていて知り合ったらしいのです。
希美さんは父親を事故で亡くし母親と二人暮し、歳の離れた姉二人は嫁いでいるということでした。優しく、とても気のつく子で長男夫婦とすぐ打ち解け、妻もまた娘が増えたと喜んでいました。
二郎も希美さんの母親に可愛がられているようで、それからというもの私たち夫婦も相手の家にお邪魔したりと、とてもいい関係が続いていました。
希美さんのお姉さんたちにも挨拶したかったのですが、近くに住んでいると聞いていましたがお会いすることはできず。田舎に住む私たちでは考えられないのですが、都会ではこんなものかと気にも留めずにいました。

しかし、幸せとはそう長く続かないものですね。昨年希美さんのお母さんが末期ガンで入院され、あっという間に他界されました。
私たちは二郎から連絡を受け、急いでお通夜に向かいました。お通夜も滞りなく終わり、疲れた顔の希美さんに私達夫婦は労いと励ましの言葉をかけていました。
しばらくすると姉夫婦が「これから身内で話し合いがあるのでお引取り下さい」と姉夫婦と希美さん以外は追い払われてしまいました。
釈然としないものの、母親が亡くなったので動揺しているのかと思い。私達夫婦は二郎のアパートに泊まりました。

そして翌日葬儀へ向かうと驚くことにそこには希美さんの姿は見当たらず、居るのは姉夫婦達だけだったのです。二郎は慌てて希美さんと連絡をとり、蒼い顔をしながら出かけていきました。
取残された私達が参列していると、小さな声で姉夫婦が「まだ結婚もしていないのに身内みたいに図々しい」「あんな男じゃ希美は不幸になる」などと聞こえよがしに話しているのです。
あまりの罵詈雑言に耐えられなくなり私達は式の途中で帰ることにしました。普段な温和な妻も妻も怒り心頭だったのを今でも覚えています。

初七日も終わった頃でしょうか、二郎と希美さんが突然訪れたのです。希美さんは姉達の非礼を詫び、涙ながらに通夜の晩にあったことを話してくれました。
どうやら、希美さんの母親が生前に遺言状を書いていたらしく、結婚することを前提に二郎と希美さんに殆どの財産を与えるというものだったらしいのです。
それに納得のいかない姉夫婦が希美さんに3等分するように申し出たのだが、母の意志を尊重したいことと、生前見舞いにも来なかった姉夫婦と言い争いになったらしいのだ。

それからというもの二郎の自宅はもちろん勤務先、もちろん私達夫婦、果ては長男の勤務先にまで嫌がらせが始まりました。
姉夫婦たちが結婚を諦めさせようとやっているのはわかっているのですが、証拠がありません。警察にも相談するが取り合ってもらえず。
結局長男夫婦は私達と別居、二郎は会社に居られなくなりました。最終的に希美さんの実家は売却し、3等分することになりました。
後でわかったことなのですが、姉夫婦達は事業資金や住宅ローンで首が回らなかったらしかったのです。もしそのことがもっと早くわかっていればお互い意地を張ることも無かったのではないかと思います。

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